統合失調症の相談・治療
症状
心や考えがまとまりにくくなり、気分や行動、社会生活に影響が出ます。症状はそれぞれ人により異なっています。聞こえないはずの他の人の話し声が聞こえたり、人が自分のことを噂していて、おとしめようとしていると感じたり、頭の中がざわざわして落ちつかなくなったり、世界が圧迫してくるような不安感、など千差万別です。また、他の人が共有できないような考えにとらわれたりすることもあり、漠然とした恐怖感を抱くこともあります。不眠もよくある症状です。
こうした症状が目立たず、意欲や思考力が低下したり感情表現が少なくなるといった症状が長く続くこともあります。
治療について
薬を使う治療法が中心です。精神症状を起こしていると考えられる脳の神経伝達物質を調整することで、症状を緩和することができます。副作用ができるだけ少ない薬剤調整が必要です。
また、その方にあった心理・社会的治療(デイケアや作業療法、生活技能訓練など)を並行して行うことで、生活しやすくなります。
家族や周囲の人々が本人の病気について理解することも治療上重要です。穏やかな家庭生活や社会人としての生活を続けるために、様々な社会資源や福祉サービスを利用することもできます。
当院では、ご本人の状態応じた治療の提案を行います。