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双極性障害(躁うつ病)の治療

うつ病と思って経過していた方の中には、気分が高揚したり、過活動になったりする場合があります。過去に、憂うつで意欲のわかないうつ状態の時期と、テンションの高い時期があった場合には、双極性(感情)障害、いわゆる躁うつ病である可能性があります。

躁状態では、睡眠時間が短くなりますが、そのことを苦にすることなく活動し続けたり、気分が高揚し、考えが次々と湧いて、自信に満ちて、大きな計画を立てたり、買い物をしすぎるなどといった症状を認めます。自分では調子が良いと感じているため、治療を中断してしまうことがありますが、症状がさらに激しくなることもあります。

主な症状の例

睡眠時間が短くても平気である。不眠が続いても活発に動いている。

多弁。話題が飛びやすく、アイディアが出てくるがまとまりがない。

自信に満ち、誇大的である。

買い物が多く、賭け事をしたり、大きな計画を立てる。

陽気で対人交流が活発になったり、反対に他者に対して攻撃的になったりする。

躁状態とうつ状態が混合していることもあります。

治療

双極性障害の治療としては、薬物療法と精神療法・心理教育などがあります。

薬物療法としては、気分安定薬が主となります。症状に応じて他の薬物を使用することもあります。気分の変動を穏やかにすることが治療の目標となりますので、自己判断で薬を中止すると症状が悪化することもあります。疾患とうまく付き合うためには、精神療法・心理療法も重要です。自分の病気を知り、繰り返す気分の波に対して適切な対応を取れるようになることを目指します。

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